よもやま話

YOMOYAMABANASHI

今回はバディフードがこだわった「成犬専用の栄養バランス」についてお伝えできればと思います。
 
ドッグフードのパッケージ裏面を見ると「オールステージ用」または「全成長段階用」と書いているものがありますよね。
これらは簡単に言えば、「ワンちゃんの年齢に関わらず、これらのドッグフードを与えていれば、基準上では栄養が不足しないドッグフード」という意味です。
 
成長期の子犬でも大人の成犬でも、同じごはんをあげられるのは、飼い主さんにとってはごはんに悩まなくて良いというメリットがありそうですし、またドッグフードメーカーからすると、どんな年齢のワンちゃんにも同じ商品を販売することができるので、とても都合が良さそうです。

 

見出し画像
 
国内外の犬用フレッシュフードの多くは、オールステージのごはんです。
 
でもバディフードは珍しく、オールステージではなく、『成犬専用のごはん』です。
なので、成長期の子犬には、栄養不足になる恐れがあるので主食としては食べさせないよう飼い主さんにお伝えしています。
(もちろん、子犬が食べてはいけない食材は一切入っていませんので、口に入れること自体は問題ありません。例えばおやつやトッピングとしては安心して食べさせてあげられますよ!)
 
なぜ私たちは「成犬専用」にこだわっているのか?ぜひ説明させてください!

 

【こんなに違う、子犬と成犬の栄養基準】

 私たちのごはんは、米国のAAFCO(米国飼料検査官協会)という機関が策定した栄養基準を採用しています。世界的に最もよく知られている栄養基準の一つで、日本の総合栄養食基準もこのAAFCOの基準に沿っています。犬に関しては、実に全40項目もの栄養素について基準が定められています。
 
このAAFCOの基準の中には、成長期(つまり子犬)の栄養基準と、維持期(つまり成犬)の栄養基準の2種類が定められています。
 
ここで「おや?」と思ったあなた、さすがです。
そう、実は「オールステージ」や「全年齢対応」という基準はAAFCOにはありません。
 
実はAAFCOの維持期用の栄養基準、全40項目(※ちなみに成長期は42項目)の栄養素のうち、ほとんどが下限値しか決まっておらず、上限が決まっていないものが多いのです。
 
例えば、脂質の基準は乾物当たり5.5%以上です。つまり、最低でも乾物あたり5.5%以上の脂質を含まなければいけないということになるのですが、でも上限がないので、極端な話、脂質が50%含まれるご飯を作ってしまっても、脂質はAAFCO基準に準拠していると言えてしまう、という落とし穴があります。
非常に高脂質なごはんは下痢や嘔吐などの消化器症状を引き起こす可能性があり、決して体に良いとは言えません。
 
ですので、AAFCO基準を満たしているからといって無条件に安心するのは危険かもしれません。基準を満たすのは、あくまで最低限のことであるとご認識頂いた方が良さそうです。
 
さて、オールステージがなぜ実現できるかは、栄養基準の高い成長期に合わせて栄養設計がされているからです。
 
重ねてですが、子犬と成犬では必要な栄養素量が大きく異なります。
人間でいえば育ちざかりの子供がたくさん食べるのと同じように、犬たちも、成長期(小型犬なら約1歳になるまで)は、維持期(成犬)と比較して摂取カロリーあたり、より多くの栄養素を必要とします。
例えば、同じカロリーを摂るにしても、子犬は、カルシウムなら2.4倍、リンは2.5倍、ナトリウムは3.75倍、成犬より多く摂取する必要があります。
(AAFCOの栄養基準の下限を比較した場合)

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カルシウム・リン・ナトリウムだけでもこれだけの違いが!

子犬の骨の成長に必要なカルシウムやリンは、腎機能が衰え始める老犬には、リスクにつながることがあったり、栄養基準の上限がない銅については、近年大量の銅の摂取と肝炎との関連が疑われたりしています。そのため、沢山栄養を取ればよいというわけではないと考えます。
そのため、AAFCO基準に則しただけでなく、さらにその先のことまで考えて作られたバディフードは胸を張ってオススメできる製品です。
成長期(小型犬なら目安として1歳)を終えたワンちゃんには、どうぞ安心して食べさせてあげてください。
 
私たちがここまで拘る理由は、ごはんというのは長期に亘って食べ続けるものだからです。
長く健康でいてもらうことを考えたら、より厳密に栄養バランスを満たすべきだと考えて、成犬専用の栄養設計とする決断に至りました。
 
バディフードは、子犬に主食として食べてもらうことは難しいですが、成犬のために生真面目に栄養設計をしている点はお客様や獣医師の先生方からは非常に高くご評価いただいています。
特に獣医師の先生方にとっては、高品質なごはんは年齢対応しているのが当たり前という認識がありますから、私たちが成犬専用に拘っている背景もスムーズにご納得頂けます。
 
Buddycareでは、今後、成長期専用のバディフードの開発も検討しています。皆さまと愛犬の幸せな毎日に貢献できるよう、これからも栄養学に厳密に基づき、獣医師の先生方との協力のもと、自信が持てる製品を作って参ります。

今回はバディフードがこだわった「成犬専用の栄養バランス」についてお伝えできればと思います。
 
ドッグフードのパッケージ裏面を見ると「オールステージ用」または「全成長段階用」と書いているものがありますよね。
これらは簡単に言えば、「ワンちゃんの年齢に関わらず、これらのドッグフードを与えていれば、基準上では栄養が不足しないドッグフード」という意味です。
 
成長期の子犬でも大人の成犬でも、同じごはんをあげられるのは、飼い主さんにとってはごはんに悩まなくて良いというメリットがありそうですし、またドッグフードメーカーからすると、どんな年齢のワンちゃんにも同じ商品を販売することができるので、とても都合が良さそうです。

 

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国内外の犬用フレッシュフードの多くは、オールステージのごはんです。
 
でもバディフードは珍しく、オールステージではなく、『成犬専用のごはん』です。
なので、成長期の子犬には、栄養不足になる恐れがあるので主食としては食べさせないよう飼い主さんにお伝えしています。
(もちろん、子犬が食べてはいけない食材は一切入っていませんので、口に入れること自体は問題ありません。例えばおやつやトッピングとしては安心して食べさせてあげられますよ!)
 
なぜ私たちは「成犬専用」にこだわっているのか?ぜひ説明させてください!

 

【こんなに違う、子犬と成犬の栄養基準】

 私たちのごはんは、米国のAAFCO(米国飼料検査官協会)という機関が策定した栄養基準を採用しています。世界的に最もよく知られている栄養基準の一つで、日本の総合栄養食基準もこのAAFCOの基準に沿っています。犬に関しては、実に全40項目もの栄養素について基準が定められています。
 
このAAFCOの基準の中には、成長期(つまり子犬)の栄養基準と、維持期(つまり成犬)の栄養基準の2種類が定められています。
 
ここで「おや?」と思ったあなた、さすがです。
そう、実は「オールステージ」や「全年齢対応」という基準はAAFCOにはありません。
 
実はAAFCOの維持期用の栄養基準、全40項目(※ちなみに成長期は42項目)の栄養素のうち、ほとんどが下限値しか決まっておらず、上限が決まっていないものが多いのです。
 
例えば、脂質の基準は乾物当たり5.5%以上です。つまり、最低でも乾物あたり5.5%以上の脂質を含まなければいけないということになるのですが、でも上限がないので、極端な話、脂質が50%含まれるご飯を作ってしまっても、脂質はAAFCO基準に準拠していると言えてしまう、という落とし穴があります。
非常に高脂質なごはんは下痢や嘔吐などの消化器症状を引き起こす可能性があり、決して体に良いとは言えません。
 
ですので、AAFCO基準を満たしているからといって無条件に安心するのは危険かもしれません。基準を満たすのは、あくまで最低限のことであるとご認識頂いた方が良さそうです。
 
さて、オールステージがなぜ実現できるかは、栄養基準の高い成長期に合わせて栄養設計がされているからです。
 
重ねてですが、子犬と成犬では必要な栄養素量が大きく異なります。
人間でいえば育ちざかりの子供がたくさん食べるのと同じように、犬たちも、成長期(小型犬なら約1歳になるまで)は、維持期(成犬)と比較して摂取カロリーあたり、より多くの栄養素を必要とします。
例えば、同じカロリーを摂るにしても、子犬は、カルシウムなら2.4倍、リンは2.5倍、ナトリウムは3.75倍、成犬より多く摂取する必要があります。
(AAFCOの栄養基準の下限を比較した場合)

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カルシウム・リン・ナトリウムだけでもこれだけの違いが!

子犬の骨の成長に必要なカルシウムやリンは、腎機能が衰え始める老犬には、リスクにつながることがあったり、栄養基準の上限がない銅については、近年大量の銅の摂取と肝炎との関連が疑われたりしています。そのため、沢山栄養を取ればよいというわけではないと考えます。
そのため、AAFCO基準に則しただけでなく、さらにその先のことまで考えて作られたバディフードは胸を張ってオススメできる製品です。
成長期(小型犬なら目安として1歳)を終えたワンちゃんには、どうぞ安心して食べさせてあげてください。
 
私たちがここまで拘る理由は、ごはんというのは長期に亘って食べ続けるものだからです。
長く健康でいてもらうことを考えたら、より厳密に栄養バランスを満たすべきだと考えて、成犬専用の栄養設計とする決断に至りました。
 
バディフードは、子犬に主食として食べてもらうことは難しいですが、成犬のために生真面目に栄養設計をしている点はお客様や獣医師の先生方からは非常に高くご評価いただいています。
特に獣医師の先生方にとっては、高品質なごはんは年齢対応しているのが当たり前という認識がありますから、私たちが成犬専用に拘っている背景もスムーズにご納得頂けます。
 
Buddycareでは、今後、成長期専用のバディフードの開発も検討しています。皆さまと愛犬の幸せな毎日に貢献できるよう、これからも栄養学に厳密に基づき、獣医師の先生方との協力のもと、自信が持てる製品を作って参ります。